
投資資金や貯蓄を増やすために「アルバイトしよう!」など副業を考える人が多いと思いますが、一番手っ取り早く資金を確保するには支出を減らすことが重要です。
今回は、支出の中でも大きな割合を占める固定費の節約に関する3つのコツを紹介します。具体的な節約術ではなく、まず何を減らすべきか見つめ直すための考え方についての解説となります。
まずは正しい考え方を理解した上で節約に取り組み、投資のための種銭を作りましょう。
・固定費を節約するためのコツ
・節約の目的を設定する
固定費を節約する3つのコツ

それではさっそく、固定費を大きく節約するコツについて説明していきます。どこから見直せばよいかわからないという方や、節約してるのに効果が出ないという場合は、固定費の節約に対する考え方が間違っていないか振り返ってみましょう。
大きな固定費から順に見直す
節約すると言っても闇雲にやっては効果がありません。
まずは節約すべき固定費の順番について考えていきます。
最大限節約効果を生み出すには、一番大きなものから大きく減らすことが重要です。
さて、皆さんの固定費の中で一番大きいものはなんでしょうか。
それはおそらく住居費かと思います。
続いて自動車ローン、生命保険料といったところでしょう。
まずは自身の生活を見直して、固定費を大きい順に書き出してみましょう。次に、一番大きなものについてどれだけ節約できるのか、節約した場合の効果を考えます。
仮に毎月の住居費が10万円かかっているとして、今よりもすこし狭い部屋に引っ越したことで毎月の家賃が5万円になったとします。
すると、翌月からすぐに5万円の固定費の節約が達成できます。年間にすると60万円もの効果が生まれます。
これは一番大きな住居費から削減したからこその効果です。
仮に自動車ローンを先に見直したとして、毎月4万円のローンが2万円になったとしても、効果は住居費の半分です。
ですので、まずは一番大きなものから削減することを考えましょう。
生活に支障が出る節約はNG
次に、節約する際の注意点です。
さきほど住居費が一番大きい場合はそこから節約しましょうと話しましたが、あまりに節約しすぎて生活に支障が出ては意味がありません。
仮に10万円の駅近アパートから5万円の駅から徒歩1時間の駅に引っ越したとして、どうでしょうか。
一日2時間の通勤時間は非常に損していますし、そんな通勤は長続きしません。5万円分の効果と、生活への影響を十分比較して決める必要があります。
固定費を見直す際は、節約効果ばかりに目を向けるのではなく、生活の質との兼ね合いを考えましょう。
贅沢はいけませんが、必要なものにはお金をかけるべきです。

「消費」と「浪費」の違いを理解する
この違いをしっかり理解できている人は少ないのではないでしょうか。消費と浪費の違いを理解して、「浪費」を確実に節約していきましょう。
消費とは、生活していく上で必要な出費のこと。
自炊による食費、通勤にかかる交通費、光熱費など
浪費とは、無駄遣い、不必要な外食、娯楽など。
特に生産性のない飲み会も浪費となる
この違いを理解しましょう。
さて、現在の住居費は消費でしょうか、浪費でしょうか。
例えば駅直結のタワマンなどは利便性もよくオシャレですが、そこまで駅に近い必要はあるのか考えてみましょう。
少し駅から離れて、徒歩10分ほどのマンションであれば家賃は下がるはずです。歩くことがでいない等の条件があれば、駅直結のタワマンは浪費ではなく生活のための消費となりますが、普通に生活する分には浪費と言えます。
上を見たらきりがありません。
自分の生活に最低限必要な条件を考え、今の住居が浪費ではないかを一度振り返ってみましょう。
車や保険にも同様のことが言えます。不必要に高い車に乗っていないか、保険を掛けすぎていないかぜひ見直してみて下さい。
何のために節約するのか
とにかく節約しなければ!という思いに駆られることもあるかと思いますが、その前に何のために節約するのかを考えましょう。
目的が明確でないと、気持ちがブレてしまったり途中で節約を諦めてしまうことにつながります。
「目的」と「目標」を分ける
僕が固定費を節約する目的は、投資資金を捻出するためです。
毎月15万円の投資資金が目標です。
このように、目的と目標を分けて考えましょう。
固定費を節約するのはあくまで投資資金、つまり種銭を確保するためであって、節約自体が目的ではありません。
ここが固まっていないと、毎月いくらの節約を目標とするのか、どれくらいなら生活の質が下がっても我慢できるのか決めることができません。
とにかく大きく節約しようとして急に生活の質を下げた結果、生活に悪影響が出たり結局無理が出て節約を諦めてしまっては意味がないので、しっかり目的と目標を考えて、無理のない節約計画を立てましょう。
まとめ

今回は、固定費を節約するためのコツについて説明しました。
明日から急に引っ越すことは難しいですが、数か月先などであれば現実的に可能です。ぜひ一度自分の生活を見直して、固定費を節約してみてはいかがでしょうか。
・大きな固定費から順に見直す
・生活に支障の出る節約はNG
・消費と浪費の違いを理解する
楽に生きていく