
今回は、セミリタイアするために必要な貯蓄額や収入についてシミュレーションしていきます。
セミリタイアは僕の将来の目標でもあります。
実際は、アーリーリタイアするかセミリタイアするかは現在悩んでいるところ(まだまだ妄想)ですが、今回は僕自身がセミリタイアするとした場合を仮定して考察していきます。
・セミリタイアとは
・必要な資金の試算方法
・必要な貯蓄額
セミリタイアとは

まずはじめに、セミリタイアとは一体何かについて考えます。
そもそもセミリタイアという言葉は辞書に載っているような正式な単語ではありませんが、広く浸透している意味は以下の通りです。
セミリタイアとは、貯金や投資などで必要な資産をためて、定年より早く仕事を退職し自分の時間や生活を楽しむこと。ただし完全に仕事を辞めるのではなく、負担にならない程度に軽い仕事をこなして収入を得る形のこと。
人によって多少考え方は異なるかと思いますが、僕はこのように考えています。本業という時間が非常に取られる場所からリタイアし、あくまで自己の時間・生活を中心としていくスタイルです。
セミリタイアに必要な資金とは
それでは、実際にセミリタイアしようとした時に必要な資金について、僕の場合を例に計算していきたいと思います。
試算の前提条件
僕の現状をもとに試算するため、条件を書き出してみました。
・手取り年収400万円
・住宅ローンあり
・扶養、子供なし
・車なし
生きるのに必要な支出を計算
それでは、条件をもとに必要な支出を計算していきましょう。
※あくまで僕の場合です
支出項目 | 支出額 | 詳細 |
住宅ローン | 115,000円 | 残り32年 |
食費 | 40,000円 | |
光熱費・水道費 | 13,000円 | オール電化 |
通信費 | 6,000円 | スマホ・Wi-Fi |
生命保険 | 30,000円 | 満期まで残り12年 |
交通費 | 8,000円 | 30代平均 |
交際費 | 10,000円 | 飲み会など |
理美容費 | 5,000円 | |
娯楽費 | 10,000円 | 旅行など |
雑費 | 10,000円 | 生活消耗品など |
合計 | 247,000円 | ≠25万円 |
おおよそですが、今の水準の生活を保つためには毎月約25万円の支出となります。
必要な税金を算出
支出には当然税金もかかります。
セミリタイアした場合、本業ほど収入があるわけではないので税金は安くなりますが、それでも最低限の納税は必要です。
支出項目 | 支出額/月 | 支出額/年 |
国民年金 | 15,000円 | 180,000円 |
国民健康保険 | 3,500円 | 42,000円 |
住民税 | 0円 | 0円 |
固定資産税 | 12,500円 | 150,000円 |
合計 | 31,000円 | 372,000円 |
30代のおよその平均額になりますが、毎月31,000円かかる見込みです。
つまり、
生活費25万+税金3万=28万円/月の支出となります。
給与収入を試算
セミリタイアなので、アルバイトやパートなど自分が無理のない範囲で働くか、不足分を投資による不労所得でまかなうことになります。
僕のイメージですが、毎月8万円程度であればムリなく働けるのではないかと考えています。これらを表にまとめると
生活費 | ▲25万円 |
税金 | ▲3万円 |
収入 | 8万円 |
差引計 | ▲20万円 |
このようになりました。
毎月20万円の支出に耐えられる資産があればセミリタイア可能ということになります。

生涯支出から逆算する
前段で毎月20万円の支出ということが計算できました。
ここからは、生涯支出(今から死ぬまで)を計算し、そこから必要な貯蓄(資産総額)を算出します。
平均寿命80歳で計算
日本人男性の平均寿命は81.25歳と言われています。そこで計算しやすく80歳として考えると、現在31歳なので残り49年生きることになります。
49年分の支出を計算していきます
年数 | 支出/月 | 支出/年 | ×年数 | 詳細 |
1~12年 | 28万円 | 336万円 | 4,032万円 | |
13~33年 | 25万円 | 300万円 | 6,300万円 | 保険満期▲3万/月 |
34~49 | 13.5万円 | 162万円 | 2,592万円 | ローン完済▲11.5万/月 |
合計 | 12,924万円 |
このようになりました。残りの人生だけでも13,000万円もかかってしまうとは驚きです。
必要な貯蓄額について
最後に、支出と収入を差引します。
総支出 | 総収入 | 詳細 |
▲12,924万円 | 4,704万円 | 8万/月×49年分 |
差引計 | ▲8,220万円 |
これで必要な貯蓄額が算出することが出来ました。
つまり、8,300万円ほど貯金があれば今すぐにでもセミリタイア可能ということになります。
いかがでしょうか。
30代で住宅ローンを組んでいる方であれば、ほぼ同じようなシミュレーションとなるのではないでしょうか。
僕の感想としては、現在の水準は高すぎると感じました。
セミリタイアするには生活費を見直し、必要な貯蓄額を下げる工夫が必須です。
これもシミュレーションしてみないと気づけないことなので、ぜひ皆さんも自分の状況に当てはめて計算してみて下さい。
生活費があまりかからない人は、実はセミリタイア可能ということも十分あり得ると思います。
まとめ

今回の記事のまとめになります。
・必要な貯蓄額は8,300万円
・生活費や税金をシミュレートする
・生活費を下げる工夫をする
あらためて自分の生活費の高さが浮き彫りになりました。
今後は生活費を下げるため、まずはムダな出費がないか見直していきます。
住宅ローンが大きいことは目に見えているので、思い切って売却するなども検討してみてもいいなと思いました。
マイホームか、早くリタイアして自分の時間を多く手に入れるのか。目標を達成するには、本質をよく見極めて時には大胆な決断をする必要があると僕は考えています。
今回は以上になります。
楽に生きていく